2018年 07月 11日
ラストワルツ ~ よみがえるルーツミュージック |
1976年、サンフランシスコのウィンター・ランドで行われたザ・バンドの解散コンサート。
ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤングなどなど、彼らとつながりのあった豪華な顔ぶれが次々にステージに登場。
その模様を、舞台演出も手がけた「タクシードライバー」のマーティン・スコセッシがさまざまな角度から捉えます。
さらに演奏シーンの合間を埋めるように、バンドのメンバーそれぞれへのインタビューをはさみ込んで、彼らの人間性にも迫ります。
ザ・バンド・・・
アンクルの大好きなグループです。
ボブ・ディランのバックバンドとして注目されデビュー。
カントリー、ブルースなどアメリカンルーツミュージックをベースにした王道ロックを引っさげ登場しました。
時代はヒッピー文化華やかなりしサイケデリックな雰囲気に溢れていたころ・・・
しかしそれとは対照的な、田舎の陽だまりを思わせる朴訥とした日向臭いサウンドがとても印象的でした。
一躍あちこちで評価を高め・・・
エリック・クラプトンにいたっては、ホントはこのバンドの一員になりたかったとまで云わしめたほど。
しかし日本ではそれほど人気が高いとは云えず・・・
どちらかと云えば、クロウト好みの渋いグループとの評価でしょうか?・・・
デビュー盤の「ミュージック・フロム・ビッグピンク」の訥々とした雰囲気・・・
事実上のラストオリジナル盤と云われる「南十字星」の豊潤な音世界・・・
アンクルはその両極が好きです。
そしてウッドストックにこもってボブ・デイランと試行錯誤を重ね、のちに「地下室ベースメントテープス」として発表された一連の作品群には、曲づくりの上で大きな影響を受けました。
この映画も40年前に当然見ました。
その後もビデオ、DVDで何度も見ていますが・・・
今回、デジタルリマスター、音響も一新ということで、それは見ずにおかれようか!と駆けつけました。
鮮やかな画面と音がよみがえっていて、何とも感慨深かったです。
京都の新しい映画館「出町座」で見ました。
出町柳、枡形商店街の一角に出来たミニシアターです。
2スクリーン、各50席ほどのホントにこじんまりとした劇場でした。
いかにも京都らしい往年の雰囲気を再現していて好感が持てました。
アート系、特に音楽映画が充実している感じで、これからもお世話になりそうな予感を感じました。
by anculu
| 2018-07-11 12:42
| シネマハウス
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