オリエント急行殺人事件 ~ 塁が及んだ果てに |
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2018年 01月 12日
年末に観た2作品の映画評を立て続けに・・・ まずは、これ・・・ 1974年にも映画化されたアガサ・クリスティの名作ミステリーをオールキャストの共演で新たに映画化。 イスタンブール発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺されます。 教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人・・・ 目的地以外は何ら共通項のない乗客たちが、殺人事件の容疑者となってしまいます。 そして、そこに乗り合わせた探偵ポアロが、列車という動く密室内で起こった事件の解決に挑むことに・・・ 「そして誰もいなくなった」の日本版TVドラマが面白かったので、A・クリスティに興味を持ち、この作品を観てみたいと思いました。 誰か一人に焦点が当たるのではなく、事件の発生に多くの人たちが関わる「そして誰もいなくなった」と同じ群像劇です。 映画化しようとすれば、オールスターにならざるを得ないような内容。 昔の東映お正月映画の定番「忠臣蔵」と同じパターンです。 アンクルは初めてなので、そこはワクワクと面白かったです。 でも、ポアロが乗客それぞれに尋問する場面に至ると、さすがに少し間延びを感じチョコっと居眠りしてしまいました。 昨今の映画は視覚的に飽きさせないよう、たたみ込んで来ますからね。 これまでのオーソドックスな手法では、今日の映画事情を満足させられないのだと、今さらながらに痛感しました。 「そして誰もいなくなった」では犯人も死んでしまい、それが実は巧妙な自殺だというところがミソなのですが・・・ この作品では乗客が12人、そして被害者の傷が12カ所というところがミソです。 被害者ラチェットは、実は何年か前にアメリカに移住した裕福なイギリス人の赤ん坊を誘拐し、身代金を得ながらも殺害したマフィアの親分カセッティでした。 国外に逃亡し、司法の網の目をかいくぐって身をくらませ、その後いっぱしの実業家となっていたのでした。 謎解きは犯人探しから、一見何のつながりもないはずのその乗客たちがそれぞれ、その事件と深く関わっていたことを暴き出すことになり、そちらに焦点が移っていきます。 そこで大体筋書きは見えて来ました。 感想としては、とても大仰な古典的推理ドラマだなということだけですが・・・ あえてつけ加えるなら、犯罪事件は犯人と被害者の問題にとどまらず、何らかの形で関わった人たち多くの人生をも大きく狂わせてしまうのだ、という教訓でしょうか?・・・ そうした事例があとを絶たない現実が、フィクションを越え、重くのしかかって来るのを感じました。
by anculu
| 2018-01-12 10:22
| シネマハウス
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