ジュラシック・ワールド ~ 懲りない世界 |
恐竜の巨大テーマパークで、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜が脱走、人間や恐竜を襲うようすが描かれます。
世界的な恐竜のテーマパーク『ジュラシック・ワールド』・・・
ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、水生恐竜モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。
さらなる人気を得たい責任者のクレアは、恐竜の飼育係オーウェンの警告にもかかわらず、遺伝子操作により凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスをつくり出す。
しかし、あろうことかそのインドミナス・レックスが逃亡し、ジャングルの奥深くへと姿を消してしまう。
そいつは想像以上に知能も発達していることが明らかになり、それが解き放たれたとなれば、恐竜も人間もパーク内の生き物すべてが危険にさらされる最悪の事態に向かうのは火を見るより明らかだった。
子供のころからこういう類いの怪獣映画が大好きで・・・
今もキングコングやゴジラなどにワクワクします。
もちろん、このジュラシックシリーズも第1作から欠かさず見たのは当然のこと。
ザーッとあらすじを見ただけでわかるように、ストーリー展開は第1作のジュラシックパークとよく似ています。
ただ、第1作のあの新鮮な驚きと感動はあまり感じることが出来ませんでした。
VFX技術があまりにありふれて、もはや慣れきってしまっているせいかも知れませんが、やはり第1作のあの完成度にはかなわないというのが、まず感じたところです。
第1作にも流れてた「生命倫理や生命の進化史」に対する哲学的な基調はこの作品にも感じられました。
しかし、それ以上に感じられたのが資本主義の論理と倫理に関する視点でした。
運営されるテーマパークも一事業である以上、観客のニーズに常に応えるべき進展とそれにかかるコストが、何にもまして優先されます。
そのため、環境や安全への配慮などは利益に貢献しないと後まわしにされてしまいます。
そんな設定がきわめて現代的なテーマだと感じました。
さらに、何度も危険な状況に陥ったのに、目先にとらわれ性懲りもなく、手に負えない怪物を次々と生み出すところなど、あれだけの災禍にも関わらず、またぞろ危険なモノを再稼働させようとする、どこぞのアホな国への警告ではなかろうか?とも思いました。
それにつけても、ヒロインのクレアがあまりにセクシーすぎるのが気になりました。
この緊迫した場面でお色気ムンムンさせてどないするねん!って何度もツッコんでしまいました。
年寄りのひがみと云えばそれまでかもしれないけど・・・