早川義夫ライブ in 酒游館 |
早川義夫さんのライブに駆けつけました。
早川義夫さんは伝説のシンガーソングライター・・・
1960年代後半に、ユニークなロックバンド 「ジャックス」 でデビュー。
その後、URCレコードのディレクターとして、岡林信康、加川良などを手がけ、自身もソロアルバム 『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』 を発表、その中の 「サルビアの花」 がカバーされてヒット曲となる。
しかし、1972年には音楽の仕事からはなれ、「早川書店」を開店して本屋のオヤジさんに・・・
その後、22年間音楽活動を停止していましたが、1994年にアルバム 『この世で一番キレイなもの』 で活動を再開、現在に至るという経歴の持ち主です。
ライブは、まず女性シンガーソングライターの小関千恵さんのパフォーマンスから始まりました。
彼女の透明感のある歌世界が広がります。
そして、早川さんの登場。
活動再開後の曲の中から、MCもほとんどなく立て続けに90分、ぶっ通しで歌い続けられました。
予想通り 「からっぽの世界」 「サルビアの花」 といったヒット曲は歌われず・・・
彼の歌は情念の歌とよく評されますが、生(性)と死・エロスとタナトスを、事がらとしてではなく、心情として捉え、表現されてるのかなぁ?と今回は感じました。
アンコールの前に、彼の誕生日と活動再開20周年を記念するケーキが、サプライズで皆から贈られました。
アンコールは、小関千恵さんとのジョイント・・・
まず彼女がアルバム 『かっこいいことは・・・』 から 「枕歌」 を早川さんの伴奏で歌い、そして94年のアルバムタイトル曲 「この世で一番キレイなもの」 を、ふたり一緒に歌うという構成でした。
「枕歌」 を聞いていると、同じアルバムの中の、深い水の底を思わせる 「しだれ柳」 も聴きたくなったし、また 「この世で一番キレイなもの」 からは、大好きな 「赤色のワンピース」 が思い浮かびました。
ご本人の意向で演奏中の写真は控えたので、この夜は歌われなかったけれど、切なさが胸に迫る名曲 「赤色のワンピース」 を、代わりに映像で・・・
ライブ終了後の打ち上げにもお邪魔して、ちゃっかりケーキのお相伴にあずかり、お話をさせていただく機会も得ました。
他愛のないやりとりだったけれど、歌づくりについていろいろと教えられることが多く、楽しくも充実のひと時となりました。