モロッコ料理 “ ラ・バラカ ” |
今回はモロッコ料理・・・
我が家で眠ったままのタジン鍋をもっと活用するために、ひとつ本格的なタジン料理を経験しようと、1年ほど前にここを訪ねました。
で、本場のタジン鍋にいきなりはまってしまい・・・
また食べたくなって、ふたりで再訪です。
いつものクリニックのあと、出町柳から“おけいはん(京阪)”に揺られ、四条河原町を少し下がったビルの地下にある・・・<LA・BARAKA(ラ・バラカ)> へ・・・
エスニック料理店によく感じる、あの独特な“におい”がそんなになくて、ごく普通な感じです。
ただ、テーブルや壁などのあちこちに、モロッコの情報がさりげなく配置されているのが、それらしいといえばそれらしい。
お目当ての「チキンタジン鍋」はもちろん、今回は、「クスクス」にもチャレンジ・・・
ともに、ランチセットをオーダーしました。
サラダとスープに続けて、お待ちかねの“タジン鍋”がドカッと運ばれてきます。
玉ネギ、にんじん、じゃがいも、茄子、オクラにしめじなどのたっぷりの野菜。
それにオリーブの実、豆類、レーズンやプルーンなどなど。
その下には、骨から離れんばかりにやわらかくなったチキンが…
クスクスも負けじと大迫力・・・
こちらもチキンや野菜を煮込んだソースがたっぷりとクスクスを覆っています。
おもむろに口に運ぶと、何ともいえない美味しさが広がります。
野菜の旨みやレーズンなどの甘酸っぱさが渾然一体となった、今まで経験したことのない奥深い味わいです。
何度食べても飽きることのないこの味には、やっぱり病みつきになってしまいます。
この美味しさを堪能しようと思うなら、タジンの方がクスクスよりチョッとだけ勝るかな・・・?
砂漠の民ベルベル人の店主が、テーブルを片づけに来てあれこれ世間話・・・
ベルギーで10年以上コックをしていたという彼は、カタコトの日本語に英語とフランス語を交じえて、なかなか気さくで話し上手です。
それによると、タジンはモロッコの家庭料理のひとつで、味つけのスパイスは各家庭によって千差万別・・・
砂漠の中では、お医者さんも薬屋さんもあてに出来ず、自分たちの身体に合わせたスパイスの調合は、健康維持のために不可欠なのだそうです。
このお店では、99種類を配合したスパイスを使っているとか…
でもその割には、そんなに強いスパイスの香りは感じられませんでした。
それよりも、ほとんど野菜の水分だけで煮込まれた、けっこう濃厚な味わいが印象的です。
昨年は、さっそくウチでもチャレンジしてみました。
手元のありったけのスパイスを放り込んで、イメージが新鮮なうちにトライしたのです。
その時は、けっこうそれなりに近い味に出来たので、また、試してみたいと思っています。